暗記の仕方

1 脳のはたらき

 まず、脳はほとんどの正常な人なら、忘れるようにできている。ほっといたら忘れる。昨日歩いた道に落ちてた葉っぱの形覚えてる?見たはずだよ。でも覚えてない。それが普通。要らない記憶はさっさと削除してキャパを保つ。これが普通の働き。

2 記憶するために

 だから、忘れないようにするためには、覚えたい情報に重みを付けて、脳に絶対に忘れるな、重要だからって思わせる必要がある。

 これが目的。この目的を忘れてはいけない。

 このとき、どうやって重みづけをするか。この手段の方法論の段階でいろんな人によってやり方に違いが出てくる。

3 重みづけの手段

 王道なのが繰り返しやることだよね。何回も繰り返し思い出すことで脳に強烈に印象付ける。

 他にも、運動しながらするとか、ストーリーにして記憶の重みを上げるとか、映像にして記憶するとか、声に出すとか、書いてみるとかある。すごい人は超集中の状態で「見る」ってことで重みづけする人もいる。

4 英才教育の超記憶脳と普通の脳

 昔から勉強してきた人が記憶力がいいのは、2つのパターンがある。生後3歳までに記憶力を上げるトレーニングを受けたことで周りより記憶力が高い場合と、後天的に、記憶、アウトプットの繰り返しを増やすことで獲得したもの。

 残念ながら、前者のパターンにはかなわない。親の教育に感謝しよう。

 多くの人が目指すのは後者。これはいつからでもいいよね。普段から高負荷をかけて覚えて、テストを繰り返していこう。そうすると、試験強くなるよね。

5 記憶力はいるのか

 まあ、実務に出たらググればいいからそこまで必要な能力じゃないけどね。けど試験では絶対いるし、あとはまあ、覚えられる物事のキャパが広がると何かとアウトプットが広がる可能性はある。

6 普段の行動

 無駄に記憶のキャパを使わないようにしよう。

 例えばいつまでたっても中学や高校のころの思い出話をしている場合。その場合その記憶でキャパ結構埋まってるよね。新しいこと覚える場所を開けておこう。まあ、完全に忘れるのは寂しいかもしれないけどね。そんなにしょっちゅうする必要はないよね。高学歴の人と差がどんどん開くのは、こういう普段の生活スタイルの違いに決定的な差が出るっていうこともある。

7 新しいことを学ぶこと

 新しいことを学習すると脳のニューロンが増えるっていう論文がある。別に勉強じゃなくてもいい、新しい場所、新しい人、新しい価値観。常に脳の栄養として求めていけば脳が育つよ。

8 寝ろ

 たまに焦って睡眠時間減らす人がいるけど逆効果。睡眠時間を減らして勉強時間増やしても、日中のパフォーマンスが著しく下がるから、ちゃんと寝た場合と大して変らないどころか下がるし、身体とか精神壊して数年単位のダウンの可能性だってある。

 そして脳は成人になっても育ち続ける。睡眠中に脳が整理されてクリアになるってのもある。とりあえず、自然に寝て自然に起きるくらいには睡眠は大切にした方がいい。